分かりやすく
「馬と会話するのって難しいですね」
ご騎乗中に馬の様子を見ることはとても大切。
上手く会話できれば、人馬一体の時間を
味わうことができるでしょう。
馬は喋らないだけに、何を考えているか分かりにくいもの。
しかし、分かりやすい瞬間もあります。
それが、ご飯に関するとき。
「マグナス、お部屋を掃除するから蹄洗場に行こか」
「ちょ、ちょっと待って、残ってるの舐め取るから」
「いや、あんたさっきまで寝てたやん」
「も、もうすぐ終わるから~」
一方、南側の厩舎では・・・
「しまった、乾草を振りすぎて外に飛んじゃった。
脚を突っ張って、首を伸ばせば届くでしょ」
「何してるの、パクパク」
「いや、そんなつもりじゃないんですよ」
「何のこと?」
「決して、地面に落としてしまったのを、
浅ましく食べようとしたわけじゃ・・・」
「誰も責めてないでしょ、入れてあげるから」
なぜかこの時、馬たちは何事もなかったかのように
澄ました表情をしますが、バレバレですよ(笑)。