奥深き旋毛の世界

《前回のあらすじ》
馬は各自、健康手帳を持っており、
そこには様々な情報が。
特徴の欄には白い部分が記載。
そしてつむじの場所も・・・。

さてさて、マグナス
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にある「珠目正」と「波分二」とは?

まずは珠目(しゅもく)。
これは額にあるつむじのことです。
目の上端から下端の範囲内にあれば珠目正。
上端より上なら珠目上、下端より下なら珠目下になります。

マグナスの場合・・・
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この位置なので、「珠目正」となるわけです。

次に波分(なみわけ)。
こちらは頸(くび)にあるつむじ。
頸の下側のライン(溝より下)で、
頸を頭側から胸前側まで三等分した
下側三分の二の範囲内にあるものです。

・・・と書いてもサッパリ分からないので、実際に見てみましょう。
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マグナスは二つあるので「波分二」となります。

ちなみに健康手帳では図で示されており、
×印が、つむじのある場所です。
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他にもつむじの名称はたくさんありますが、
ハーモニーファーム京都の馬たちに見られるものを。

吭搦(ふえがらみ):波分よりも頭寄り→ニコラス・あんず
髪中(かみなか):たてがみの生え際から3cm以内→ジョン・金太郎・コスタ
初地(しょち):前うでから球節まで→B&B・コスタ
沙流上(さるのぼり):後肢の飛節から球節まで→ナターシャ・コスタ
浪門(ろうもん):胸前の中心線上の幅3cm以内→コスタ

コスタが多いですが、そういう体質なんでしょうかね?