梅雨の中休みがあったと思えば、
再び曇り空が続くHFK。
久しく見ていない太陽が
すでに懐かしく思えます。
「まだ降るんかい…」
何だか、最近の口癖に
なってきているような…。
湿度のせいなのかはわかりませんが、
厩舎横の大きな木も
一面に立派なコケがびっしり。
雨…。
雨の日の必需品と言えば、
傘ですよね。
馬用の傘、というのはありませんが
鞍にはさんで馬の腰にかけて使う
合羽の様な物はあります。
そんな中
「馬用の合羽あるならぼくのは無いの?」
なんて言ってそうなお方が
クラブハウスにいたので…
久しぶりの登場
もにおさん。
合羽ではないですが
傘を用意してあげました。
これで雨の日でも
お出かけできるね!?
それにしても
雨の日ってどうしても
フットワークが重くなりがちですよね。
お家にこもりきりで
ついつい寝て過ごしてしまう、
なんて方もいらっしゃるかと思いますが…。
HFKには雨でも晴れでも、
天気や季節を問わず、
よく寝る馬がいます。
この馬
アムロさんですね。
HFKにはアムロ以外にも
よく寝る馬は何頭かいますが、
その中でもダントツ。
いやぁ、
本当によく寝ます。
ハーモニーファーム京都のホームページ
に載っている、馬それぞれの紹介文にも
「よく食べ、よく鳴き、よく寝ます」
と紹介されているくらい。
「馬としてどうなん…」
と思うこともしばしばありますが
逆を言えば、
今の環境が安心できている証拠でもあります。
そもそも
馬の睡眠時間は諸説ありますが
3~4時間と言われています。
睡眠と言っても、馬は
立ったままの状態で寝ることもあれば
横になって寝ることもあります。
横になって寝ている間も
数十分おきに起きたり寝たりを
繰り返しているようで
人間のように何時間もぐっすり
眠りにつくことはないようです。
馬の睡眠時間の短さには理由があり、
一つは肉食動物に襲われないようにするため。
野生の馬は群れで行動しており、寝るときは
交代で寝ると聞いたこがあります。
立ったまま眠れれば、仮に
肉食動物が襲ってきてもすぐに逃げる体制になれます。
二つ目は馬の食事時間の長さです。
野生の馬は一日のうちほぼ大半を
食事の時間に使っています。
厩舎で飼われている馬は
飼いつけの時間や回数が決まっているため
そのようなイメージは無いかもしれませんが
一日中草を食んでいるのが馬本来の姿です。
馬は食べた物のエネルギー変換効率がよくないため
食事に時間を費やさざるを得ないようです。
でも不思議ではありませんか?
立ったまま眠れるって…。
人間だったらカクンってなって
寝るどころじゃないですよね。
立ったまま眠れるのは肢の構造に由来し
じん帯によって関節を固定できるため
筋肉の力によらず立ち続けられるようです。
このような理由から
本来は馬の睡眠時間はとても短く
寝ている姿を目撃するのは
結構珍しい事のはず…なのですが…。
馬としての本能を忘れてしまったのか、
今の環境に安心しきっているのか…。
良くも悪くも
日常の光景の一部としてよく目にします。
むしろ、私の中でのアムロは
食べているか、寝ているか。
というイメージしかありません。
ご飯があるときはひたすら食べるし、
ご飯がないときは寝る。
でも、
「寝る子は育つ」
というのはきっと馬にも当てはまると思うし、
(アムロさんの場合お腹が育ってしまったようですが…。)
それに
「果報は寝て待て」
なんてことわざもありますよね。
いつもマイペースなアムロさん。
きっと良いことがおきるのを
じっと待っているのかもしれません。
食べ物に執着が強く
そしてよく寝る。
そんな欲に忠実なアムロさん
放牧すれば、普段の大人しいイメージ
からは想像も付かないくらい
思いっきりはしゃぎまわります。
配られたご飯が無くなった後も
ひたすらにモソモソと
何かを探すのが夜の習慣。
とっても
フリーダムでマイペース。
実はアムロの名前
健康手帳を見ると
「淡夢路(あむろ)」
となっています。
京都に来る前は淡路にいたのですが、
「淡路の夢」
と名付けられた
「アムロ」
詳しい命名理由は分かりませんが
寝ることが大好きなアムロさんに
ぴったりな名前だなぁと今になって思います。
「名は体を表す」と言いますが
こういうことでしょうか…
少し違いますかね?笑
横になってぐっすり
眠っていることも多いアムロ
いつもどんな夢を見ているのでしょうか。
まぁきっとたぶん
アムロの事なので
ごはんの夢でも見ていることでしょう。