まだまだ昼間は厳しい暑さの
ハーモニーファーム京都から皆様に、
残暑お見舞い申し上げます。
洗い場では、アムロとパクパクが同じ体勢に。
朝夕は幾分涼しさも感じられるようになったのですが、
暑い昼間を避けて、サマータイムはもう少し続きます。
暑さにうなだれているのは、
相変らずカメラ目線のナターシャ
を始めとする馬たちだけではありません。
猫たちもほら、
「まだまだ暑いよぉ~」
「早く涼しくならないかしら」
そんな暑さにも負けずに、馬たちは
元気にレッスンに出ています。
パクパクも元気・・・いや、お茶目ですね。
突然ですが、夏休みのプレゼント、
ハーモニーファーム京都のおまけコーナー!
↑の写真のどこかに、クラブ長が隠れています。
ぜひ探してみて下さい♪
梅雨が明け、本格的に夏がやって来ました。
夏と言えば、丸洗い。
レッスン後に洗ってもらって、日光で乾かしながら、
草を食べさせてもらっているのは、あんず。
その向こうではカイが散歩中。
お散歩大好きな馬と猫・・・。
ハーモニーファーム京都(HFK)のいつもの光景です。
そんなある日、クラブハウスのデッキの上に、
何やらモゾモゾ動く黒い物体が。
近づいてみると、オスのカブトムシでした。
自然に囲まれたHFKでは、決して珍しくはありません。
「クロダさ~ん、駐車場にこんなものが」
の声に振り向いてみると
目の前に現れたのは・・・カメ!
これぞまさに珍客来訪。
しかしながら、飼うわけにはいかないので、
スタッフに近くの川に放してもらってきました。
さてさて、次はどんな動物が登場するのでしょうか?
今回は脚に関するお話です。
・・・と言っても、人間の馬に対する足の扶助、
脚(きゃく)についてではありません。
馬の
脚(あし)そのものについて、です。
馬の脚はとても面白い構造をしています。
まず特徴的なのは、その爪。
大きな蹄(ひづめ)が一つ。
実はこれ、中指なんです。
人間で言うと、中指つま先立ち。
先月ご紹介した夜目は、
親指が退化した跡だと言われています。
そんな中指つま先立ちに進化した結果
この部分は、人間で言うと、手首!
そして、もう少し上のこの部分は
人間で言うと、ひじに当たります。
馬の脚は速く走るために、手首周辺が
細く長く進化していったのでしょう。
そんな馬の脚に思いをはせながら
乗ってみるのも良いかもしれませんね。
「はい、速脚(はやあし)進め~」
・・・この場合、「速歩」が正しい表記。
日本語って難しいですね。
梅雨の中休みがあったと思えば、
再び曇り空が続くHFK。
久しく見ていない太陽が
すでに懐かしく思えます。
「まだ降るんかい…」
何だか、最近の口癖に
なってきているような…。
湿度のせいなのかはわかりませんが、
厩舎横の大きな木も
一面に立派なコケがびっしり。
雨…。
雨の日の必需品と言えば、
傘ですよね。
馬用の傘、というのはありませんが
鞍にはさんで馬の腰にかけて使う
合羽の様な物はあります。
そんな中
「馬用の合羽あるならぼくのは無いの?」
なんて言ってそうなお方が
クラブハウスにいたので…
久しぶりの登場
もにおさん。
合羽ではないですが
傘を用意してあげました。
これで雨の日でも
お出かけできるね!?
それにしても
雨の日ってどうしても
フットワークが重くなりがちですよね。
お家にこもりきりで
ついつい寝て過ごしてしまう、
なんて方もいらっしゃるかと思いますが…。
HFKには雨でも晴れでも、
天気や季節を問わず、
よく寝る馬がいます。
この馬
アムロさんですね。
HFKにはアムロ以外にも
よく寝る馬は何頭かいますが、
その中でもダントツ。
いやぁ、
本当によく寝ます。
ハーモニーファーム京都のホームページ
に載っている、馬それぞれの紹介文にも
「よく食べ、よく鳴き、よく寝ます」
と紹介されているくらい。
「馬としてどうなん…」
と思うこともしばしばありますが
逆を言えば、
今の環境が安心できている証拠でもあります。
そもそも
馬の睡眠時間は諸説ありますが
3~4時間と言われています。
睡眠と言っても、馬は
立ったままの状態で寝ることもあれば
横になって寝ることもあります。
横になって寝ている間も
数十分おきに起きたり寝たりを
繰り返しているようで
人間のように何時間もぐっすり
眠りにつくことはないようです。
馬の睡眠時間の短さには理由があり、
一つは肉食動物に襲われないようにするため。
野生の馬は群れで行動しており、寝るときは
交代で寝ると聞いたこがあります。
立ったまま眠れれば、仮に
肉食動物が襲ってきてもすぐに逃げる体制になれます。
二つ目は馬の食事時間の長さです。
野生の馬は一日のうちほぼ大半を
食事の時間に使っています。
厩舎で飼われている馬は
飼いつけの時間や回数が決まっているため
そのようなイメージは無いかもしれませんが
一日中草を食んでいるのが馬本来の姿です。
馬は食べた物のエネルギー変換効率がよくないため
食事に時間を費やさざるを得ないようです。
でも不思議ではありませんか?
立ったまま眠れるって…。
人間だったらカクンってなって
寝るどころじゃないですよね。
立ったまま眠れるのは肢の構造に由来し
じん帯によって関節を固定できるため
筋肉の力によらず立ち続けられるようです。
このような理由から
本来は馬の睡眠時間はとても短く
寝ている姿を目撃するのは
結構珍しい事のはず…なのですが…。
馬としての本能を忘れてしまったのか、
今の環境に安心しきっているのか…。
良くも悪くも
日常の光景の一部としてよく目にします。
むしろ、私の中でのアムロは
食べているか、寝ているか。
というイメージしかありません。
ご飯があるときはひたすら食べるし、
ご飯がないときは寝る。
でも、
「寝る子は育つ」
というのはきっと馬にも当てはまると思うし、
(アムロさんの場合お腹が育ってしまったようですが…。)
それに
「果報は寝て待て」
なんてことわざもありますよね。
いつもマイペースなアムロさん。
きっと良いことがおきるのを
じっと待っているのかもしれません。
食べ物に執着が強く
そしてよく寝る。
そんな欲に忠実なアムロさん
放牧すれば、普段の大人しいイメージ
からは想像も付かないくらい
思いっきりはしゃぎまわります。
配られたご飯が無くなった後も
ひたすらにモソモソと
何かを探すのが夜の習慣。
とっても
フリーダムでマイペース。
実はアムロの名前
健康手帳を見ると
「淡夢路(あむろ)」
となっています。
京都に来る前は淡路にいたのですが、
「淡路の夢」
と名付けられた
「アムロ」
詳しい命名理由は分かりませんが
寝ることが大好きなアムロさんに
ぴったりな名前だなぁと今になって思います。
「名は体を表す」と言いますが
こういうことでしょうか…
少し違いますかね?笑
横になってぐっすり
眠っていることも多いアムロ
いつもどんな夢を見ているのでしょうか。
まぁきっとたぶん
アムロの事なので
ごはんの夢でも見ていることでしょう。
雨、
雨…
雨…。
梅雨入り早々、
よくもまぁ
こんなに降るなぁと。
呆れるくらいに降り続く雨に
「もう、ええんちゃう?」
灰色の空を見上げ、
思わず独り言…。
ただの雨ならまだしも湿度が高く
そこらじゅうがベタベタ。
おまけに息苦しいときたらもう、
「とりあえず早く梅雨明けてくれ…」
と思うと同時に
「梅雨明けたら夏来るやん…」
と言う考えも。
そう思うと、
どっちも嫌やし秋まですっとばしてほしいなぁ
なんてワガママを言いたくなります。
雨が降っていようと、
いつも通りに進むHFK。
朝まで降り続いた雨により
丸馬場は半分湖に。
この日は、休み明けの調整
こんな馬場の日は
「戻ってきたらきっと泥んこだねぇ」
なんて思いながらパクパクを見送ります。
ふと、周りに目を向ければ
雨ならではの景色がたくさん広がっています。
水たまりに、小船のように浮かぶ葉っぱ
雨の雫がついた草木は、
いつもよりキレイに見えたり…
普段意識していない部分に
改めて目を向けてみると、
雨もまぁそんな悪くないかなぁと思えたり…。
運動されるパク
戻ってきたパクパクは汗だくで…
「ぼくがんばったぁ~」
と、カメラに向けて伝えてくれるのでした。
さて、
そろそろお昼時ということで
厩舎へまわってみると…
凛々しいおたべちゃんが。
横のナターシャも
その横のあんずも
真剣なカオをしています。
そして、こちらに気付くなり
「ごはんくれーーー」
と一斉にアピール
カルロスも期待の眼差しを
向けてくれていますが…
残念…
もう少ししたらもらえるよ。
歩けば、
ブヒブヒと騒がしい厩舎
ごはんくれアピールを
潜り抜け進みます。
ごはん待ちの馬たちの表情は
真剣そのもの。
期待に満ちた目だったり、
馬それぞれのいろんな表情を
見るのはとてもおもしろいです。
その中で
一際存在感を放っているのが…
マグナス
マスクのせいで表情が
読み取りづらいのがかえって
その独特なオーラを際立たせている気がします。
外へ戻ってみると、
丸洗いされるパクパク
汗と泥を流してもらいスッキリ
そうこうしているうちに
調馬策運動をされていた
ニコラスが戻ってきました。
雨なんだか汗なんだか分かりませんが
水も滴るなんとやらに。
パクパク以上に
汗だくかつドロドロに
なっているニコラス
お腹も一面泥まみれ
馬具もドロドロでお手入れが大変です。
手入れのしがいがありそうなニコラスですが
この後乗り運動があるようで…
「ぼくのごはんはまだかなぁ」
なんて遠い目をしていますが
がんばれ。ニコラス。
そういえば
雨ならではの景色、
もう一つありました。
水たまりに反射する景色
「へぇー意外とキレイに写るんやなぁ」
と再発見。
雨の日ってどうしても
気持ちもどんよりしがちですが、
雨の日ならではのこんな景色たち。
改めて見ると結構ステキだと思いませんか?
というよりは、
こんな風に景色を楽しめる余裕を
持っていたいなぁと思うのでした。
みなさんも
どんよりしすぎないように
あと少し梅雨を乗り切りましょう!
HFKの場内には
よく見るといろいろなモノがありますが…
広い馬場の入口の横、
そこには
小さな畑があります。
会員さまが管理する
HFKの小さな畑。
昨年はジャガイモなど、
過去にいろんな種類の作物が
育てられてきました。
今年植えられていたのは…
ニンジン!
これは育つのが待ち遠しいなぁと。
芽が出るのを秘かに楽しみにしていたのですが…
時期がよくなかったのか、
なかなか芽が出ない!
(コレほんまに植わってるんかな?)
と思ってたなんて言えない…。
それでも
タネはちゃんと育っていたようで、
いつの間にか
ポツポツと芽が出はじめていました。
芽が出はじめて
しばらく立った頃…
4月19日
少し芽が目立つように
にんじんだけではなく
コマツナの姿も。
まだまだ小さいですが
ちゃんとにんじんの葉っぱですね。
4月25日
少し大きくなりました。
お水もしっかりあげて
緑がとても映えます
5月1日
この日は
間引きを行なっていました。
ちっさ!
でもすごい、
ちゃんとにんじんです。
間引きしたにんじんは
馬たちへ
5月14日
芽が出はじめてからの
成長スピードは凄まじく…
ぐんぐんと大きくなり、
気付けばこんな大きさに。
5月28日
さらに立派に成長し
そろそろ収穫かなぁと
思っていたころに
事件発生!!!
コマツナを中心に
野生動物に荒らされてしまったのです。
おそらく、ミミズを狙って…
という推測でしたが
真相は犯人のみぞ知る…。
しかし、
生き残ったにんじん達も。
このまま無事に収穫できるのか?
6月7日
そして
ついに!
収穫の時!
ここまで育ってくれたにんじん達。
収穫の時を待っているかのように
所々、頭をのぞかせています
さぁ収穫していきます!
!!!
小さいながらも
立派なにんじん!
このサイズ感が
逆にかわいいです。
???
なんだか極細のにんじんが
出てきましたが、こちらは…?
会員さま曰く
「間引きをおろそかにした結果」
だそう…。
間引きひとつをとっても
必要な工程であり、大切な作業
作物を育てるのも
一つ一つの積み重ねなんですね。
極細にんじんの次は…
オモシロにんじん!
こんなにんじんも、自分たちが育てたと
思うとかわいく思えるのではないでしょうか?
順調ににんじんが増えていきます。
そんな中
にんじんではない何かが…
なんと
ジャガイモ!
この畑、
去年はジャガイモが植えられていたのですが…
採りきれなかったジャガイモの生き残りが
にんじんと一緒に育っていたようです。
短いのや、二股のにんじん
形がきれいなもの、いびつなもの…
次々と掘り起こされるにんじん達。
こうして並んでいる姿は圧巻です。
全て収穫し、
まとめて馬たちの所へ…
泥を落とすため
にんじんを洗っていると、
にんじんレーダーが反応したのか
さっそく窓からお顔が。
反応が早すぎる…
おたべちゃん
頂戴アピールをしますが、
ひとまず
おあずけ
外の騒ぎを嗅ぎつけた
おとなりさん。
「もちろん、私にもくれるわよね?」
他の馬が反応しない訳もなく、
ぞろぞろと勢ぞろい。
一足先ににんじんをもらいます。
そんな中、Iさん
おもむろににんじんにガブリ。
「え!食べちゃうんですか?笑」
「馬の気持ちが分かるかも?」
「って思ったけど…笑」
にんじんを食べたくらいでは
馬の気持ちは分からないようです。
そして、にんじんを咥えたまま
おたべちゃんの元へ…
何をするのかと思いきや、
おたべちゃんと
ポッキーゲームならぬ
にんじんゲーム!!
ここから見ていても
そこそこ衝撃の光景ですが、Iさんには
もっと凄い光景が見えていたようです…。
ちなみにお味は
「凄く濃い、ちょっと青臭いけど」
「金時人参みたいな感じ?」
とのこと。
さて、ようやく厩舎の中へ。
突然のにんじん祭りに
大興奮の馬たち
採れたてのにんじんは
新鮮味が違うのでしょうか?
いつもより嬉しそうな気がします。
一通りまわったので…
最後は
いつもお世話になっている馬へ
「ここから先は、わたしの独壇場よ!」
おたべちゃんにお裾分けしようものなら、
「わたしのにんじんなんだけど!」
以上、
怒涛のナターシャコレクションでした。
ということで
にんじん祭り終了です~
と、ここで
気になる畑のその後…
にんじんが収穫された翌週
畑はキレイになっており、
再びにんじんの種が植えられていました。
前回とは異なる
何種類かのにんじんの種。
その中で
どうしても気になったのが…
コレ
はい、
『黒田五寸』
にんじんの品種には詳しくありませんが
これは今からワクワクしますね♪
次こそは収穫まで無事にいきますように…。